2016年1月16日土曜日

僕の大学受験と参考書

今日も最寄のカフェに勉強しに行った。家では全く勉強しないからだ。コーヒー代を差し引いてもおつりが来るくらい勉強ができる。

年が明けていよいよ受験本番シーズン到来(今日はセンター試験)、カフェで勉強していると、結構大学受験生が必死に勉強していることに気づく。目の前の女の子は山川出版の「詳説日本史B」を勉強していた。僕が受験した頃にもお世話になった「山川出版」が未だにあるのかと思いつつ、ふと自分の大学受験時代を思い出したので書いておきたい。

* * *

<受験勉強スタート>
高校2年の終わり時点で英語はさっぱりだったものの、日本史だけは学年トップ、数学は偏差値60近辺をキープしていたが、国語・生物は50前後ってとこだった。担任教師からは「頑張れば地方国立か公立大学に行ける」と言われたが、地方とか公立に行くくらいなら、自宅から通えるMARCHの方が後々の人生を考えても得なのではないかと思い、とりあえず一橋を目指して、ダメなら早慶、滑り止めでH以外のMARCH、それ以下なら浪人と決めていた。

<英語>
そのこう考えているうちに高校三年がスタート。ネックになったのは、やはり英語だった。TOEICで900点近く取る今では考えられないが、僕は中学2年の「関係代名詞」辺りから英語で躓いていたので、センター試験レベルの英語を見てもちんぷんかんぷん、高3スタート時点で偏差値は39だったのを記憶している。ちなみに偏差値39というのは、模試の解答欄はすべて「勘」でしか埋めることができず、得点は200点満点中76点くらい。しかし、文系で「英語なし」受験のできる大学は皆無に等しかったので(理系もあまりないと思うが)、いやいやながらも中学レベルの参考書からスタート。この英語に最も勉強時間を割くことになったが、結局最後の模試でも偏差値58くらいまでしか伸びなかった。それでもセンター試験では8割近く取れたのは、Z会の「速読英単語」をやりまくって、長文で点を稼げるようにしたのがよかったと思われる。

著者 : 風早寛
Z会出版



<日本史>
次に日本史。小学生のころから日本史は大好きだったが、国立受験に必要な論述問題に苦しんだ。冒頭で紹介した山川出版の教科書「詳説日本史B」を読むくらいだったが、偏差値は70を切った記憶がない。夏に一回だけ全国模試で一位(満点)を取った。それだけ。最近では、「もういちど読む山川日本史」という本まで出版されているようなので、久しぶりに読んでみても良いかもしれないな。

著者 : 五味文彦
山川出版社



<国語>
国語は、現代文は伸びそうになかったので、古文で点を稼ぐ方法に重点を置いた。半信半疑だったが、友達の女の子から勧められた「ゴロ513」(今では「古文単語ゴロゴ」と名前が変わっているらしい)という参考書を夏にマスターしたところ、古文単独の偏差値が50前後から79.8になった。著者の東進ハイスクール板野博之氏には感謝である。後に塾で受験生を指導する立場になったとき、この本と古文文法をさせたら、どんな生徒でも偏差値60の壁は超えるようになった。神の参考だと思う。

著者 : 板野博行
スタディカンパニー



<数学>
数学は京大出身の先生の授業が異常に分かりやすかったので、それと学校から配られた数研出版の「チャート式」で十分…のはずだった。アホな話なのだが、志望していた国立大学は2次も数学必須とは秋まで知らず、十分に対策を練る時間がなく、タイムアップとなった。教師にも志望大学を伝えず、模試の志望校の欄にも書かず、最終的にみんなを驚かせてやろうとか考えたのがダメだった。結局何のために数学を勉強したのか、疑問が残ったが、大学進学後、経済数学にはある程度耐えることができたのは、この時期に数学を勉強していたお陰だと思う。文系私立専願の英・国・社3科目しか勉強してこなかった連中のなかには、数学を全く勉強していないため、経済数学で苦しんでいる学生は結構いた。

数研出版



<その他>
一応、東進衛星予備校の単科授業は受けていたものの、基本の勉強は独学が中心で、ひらすら学校の図書室で自習した。高校の授業は、定評のあった数学、生物、日本史の先生の授業以外は寝て過ごした。公立高校の先生に授業の質を求めていけないが、今思い出しても現代文と古典の教師の授業は酷いと思った。あの人たちは自分自身の大学受験をどうやって乗り切ったのだろうか。

<結果>
さてさて、最終的にセンター試験では足切りにはならなかったが、国立大学は記念受験と割り切り、本命は慶応…もやっぱり無理と諦めて、早稲田が本命、あとは適当に滑り止めで受けた。最後に受けた模試では一橋「D」、慶応「C」、早稲田「B」、MARCHと地方国立は全部「A」、そして実際に受けた結果は、ものの見事にA判定の大学しか合格しなかった。「模試の判定なんて何の役にも立たない」とか「E判定でも合格した」とかよく聞いたが、自分自身の経験から、模試の結果というのは恐ろしく正確に的中するということが証明された。

その年の僕の学校では文系からは、東大はおろか一橋の合格者は一名も出なかったが、東北大やら九州大、筑波大の医学部等に合格する猛者は数名いた。それから、慶応や早稲田には結構な数が合格していて、彼らが僕よりも成績順位が下だったことを考えると、なんとなく悔しい気もしたが、もう一年受験勉強をする気も、予備校という世界に1年間も通う気もなかった。

私立文系の3科目に絞って勉強しておけばよかったのかなーともよく思ったが、最初から私大に絞るのも何か違う気がしたし(私立大学は国立に落ちた人が行くところだと思ている)、絞って勉強していても、結局は英語ができなかったので、同じ大学にしか合格していなかっただろうと思う・・・ようにしている。

こうして、僕の一生に一度の大学受験は終了した。結局目標を達成することはできなかったが、自分にはあまり勉強に向いていないということがよくわかったし、いい経験になったと思う。それから、今の会社には知名度の著しく低い大学出身者が多いのだが、彼らの「早稲田や慶応の連中もたいしたことない」という僻んだセリフも、実際にそういう大学の受験を経験した僕は、口が裂けても言うことはないだろう。


さて、受験勉強をする彼らを見て、僕も勉強を頑張りますか。

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