2010年9月15日水曜日

エフィッシモ キャピタル マネージメントの投資スタイル

今日は「アクティビストファンドの動向」という内容のセミナーを受けてきた。

さて、タイトルにも書いた「エフィッシモ」をご存知だろうか。日経新聞にすらあまり出てこない名前なので知らない人の方が多いと思うけれど、日本市場で暗躍する投資ファンドの一つだ。通称「村上ファンドの残党」と言われればよくわかると思う。金融庁に提出される大量保有報告書や半年毎に更新される株主名簿の一覧表にこういう名前が載っていると、ゾッとさせられることになる。近年では、ヤマダ電機やセゾン情報システムズなどの株主になって揺さ振りをかけた。

このエフィッシモは、師匠である村上世彰氏の「モノを言う」株主スタイルを踏襲しているようだが、その投資行動の特徴の一つは親子上場している会社の子会社の方に投資する(株を買い占める)ということ。そして親会社に対しその子会社を完全子会社するように呼びかけTOBをさせて投資資金を回収するのだ。だから親子上場している会社の担当者は注意して下さい、とのことだった。子会社の株主構成にも目を光らせる必要があるということだ。

証券取引所に上場している限り、こういう筋の良くない連中に株を持たれて揺さぶりをかけられる可能性はゼロではないから情報収集だけは怠ってはいけない。なお、旧村上ファンド系としては、他に「C&Iホールディングス」「ストラテジックキャピタル」や「レノ」が有名である。なおC&IホールディングスのCEOは村上世彰氏の娘である村上絢氏ということでも有名だ。

ちなみに、こういったファンドも何だかんだいって買収防衛策は怖いところがあるようで、買収防衛策を導入している会社には、所謂トリガー条件を乗り越えて株を買付けることはしていないらしい。株主や日経新聞からボロカスに言われようと、買収防衛策を入れる効用はあると僕は信じている。




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